2020年4月某日、1通のはがきが届きました。
「父が亡くなりました。相続の話がある為、連絡をください」とのこと。
昔、父母にされた記憶がよみがえり、感情的になり、つい言ってしまった余計なひとこと。
相続の結末などを書きました。
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え!?相続!?
2020年4月某日、母からはがきが届きました。
「父が亡くなった」とのこと。
「相続があるので、一度連絡をください」と書いてありました。
ある事情で、実家とは疎遠になっていましたが、
相続!?
と、目を疑いつつも
ン十年ぶりに母に電話しました。
母が言うには、「父が急に亡くなった為、口座が凍結した。」とのことで、
「凍結した口座を解凍するには、相続の手続きをする必要がある」
とのことでした。
で、わたしは『相続』という言葉を聞いた瞬間、舞い上がり
頭の中は、お花畑♡♡♡♡♡
「2千万、3千万?」と想像力が膨らみ、拡大していったんです!
だって、「相続」ですよ!
テレビでしか聞いたことありません。
まさかわたしに「相続」という問題が振りかかってくるとは・・・
考えもしませんでしたから。
ですが、わたしの脳裏に「あの日々」が!!
父に殴られたり、竹で出来た「背中を掻く棒」で叩かれたりした日々がよみがえり・・・
イヤな記憶が、頭の中によみがえっている時に母が
「土地や家も分割しなきゃなんないんだって」
と司法書士に聞いたことを私に報告。
つい、「いらない!」
と言ってしまった・・・・・
頭の中に「殴られたり、叩かれたりした」日々が浮かび、父母に対しての反感や怒りを思い出したりして・・・
つい、「いらない」と言ってしまった・・・・・
母が間を置かずに「放棄するならするで、手続きが必要」と。
頭の中はもうパニック!
『反感』と『怒り』と『相続』と『放棄』
でも放棄するにも手続きしなきゃいけないらしい。
田舎帰らなきゃダメじゃん。
こんな時に!
あの方が「帰省するのは、お控えいただきますようお願い申し上げます。」
と言っている、こんな時に!!
とりあえず電話を切りました。
切った後に、すっごい後悔!!
なんで、「いらない!」なんて言う!?
反感があったからとはいえ、なんで!?
ばかだ。ほんっとうに「ばかだ」・・・・・
2千万や3千万の相続は夢!
翌日、母から再び電話が掛かってきました。
『遺産』や『相続』ですっかり舞い上がっていた私のこころ。
「2千万か3千万かわからないけど、それを分配♬」
と思っていたら母から衝撃の一言。
「実は・・お前がカン違いしてたらアレだし・・はっきり言っちゃうと」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
思い出しました。「わたしは庶民」だってことを。
思い描いていたことが、ガラガラと音を立てて崩れ去り・・・
「2千万や3千万など、夢!!!」
そうです。わたしは庶民だった。。。
そのカン違いを母が察知したかはわかりませんが、
「父の保険金が下りたから、それをお前に」
わたし即答。「いらない!」
ばかっ。ばかばかばかばかばかーーーーーーーーーーーーっっっ!!!!!
なんてわたしって・・・ばかなんだ。
頭の中にイヤな記憶があるからって。
しかも、今の私の状況・・・
コロナの影響で契約終了になって・・・
それなのに、それなのに。
ああ、わたしのばかっ。ばかばかばかっ!!!
てか、母よ。そのやさしさをなぜ、あの時、示せなかったのか・・・
「帰省はお控えください」なのに・・・すみません。帰省しました。
「相続」するにも「放棄」するにも、手続きしないといけない。。
帰省しなきゃならない。
ちょー、めんどーーーーーーーー。
しかも、「帰省はお控えください。」と、あの方が言っているこんな時に。
しょーがないから帰省しました。
4時間半かけて。(遠いわー)
久々の実家。
面影ゼロ
家は建て直されて新しくなってるし、お店だった部分が住居になってるし
昔の面影ゼロ。
両隣に家があったはずなのに、それも無い!
何もかも変わりすぎ!!
おそらく「この家」だろうなー付近をウロウロしてたら
(家の)中から母が「ほら、早く入って」
(「入って」ってどこから?)←私の心の中
「入り口がわからない・・」って思っていたら
弟が(家の)外まで迎えに出てて・・・
無事に(家の)中に入れました。
「わたしは無縁仏でいい」 そして再び東京へ
・・・入ったら、父のお仏壇がありました。
昔の記憶がよみがえったものの、やっぱり人として手を合わせました。
・・・無事に手続きを終え
弟に東京方面の電車が走っている駅まで送ってもらいました。
(実家近くの駅だと、かなり待たないと電車が来ないんです( ;∀;))
弟と車の中で話しましたが
言っちゃいました。
「わたしは、無縁仏でいい」と。
そして
4時間半かけて、再び東京方面へ。
実家には、2時間もいませんでした。
わたしは、コロナをまき散らしていないようですし、
母も弟も元気の様ですし
(後日、弟がわたしのスマホにライン登録したようです)
こんな時期に帰らなきゃいけない人もいるんだろうな。
「感染しない、させない」ように最大限、気を付けつつ
それでも、どうしても帰省しなきゃいけないなら
短めに用事をなるべく早く終わらせて、どこにも寄らず
まっすぐに帰省先から戻ってくるしかないですよね。
弟の冷たいひとこと
弟の前で、ちょっと「コホコホ」したら
↑(喉が弱いんです)
「咳しないで!」
弟よ。
久しぶりに帰省した姉を、もうちょっといたわってくれる?
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「相続争い」について思うこと
そんなこんなで
結局、ウチは世間でいう「相続争い」はしなかったな。
と、ふと思いました。
あとで振り返ってみますと、
わたしの下した判断は「間違っていなかった」と今更ながら思います。
だって、「土地や家を分割」って
「分割」できるワケないでしょ!
その土地や家に、今でも母や弟が住んでいるのに。
それを奪ってまでも・・とは考えられないし、
もし仮に奪ってしまったら、母や弟は「どこへ住む?」
そんなことを考えたら
「やっぱり、これで良かったのかな」と。
父の保険金にしても、それを受け取ったのは母で。
母はこの先、めっちゃ長生きするかもしれませんし
そしたら、その保険金は母が生きてくためには必要ですし
「やっぱり、これで良かったんだ」
そう思うアラフィフの娘でした。。
🍀おわり🍀
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